声 – 興味や関心 –

Q4.利用者は、解体作業を通じて興味や関心が広がりましたか?

A1.解体作業を通じて、当初は接客業がしたいと言っていた利用者が、車の工場で働きたいと関心が変わったことがありました。

A2.工業系の作業をやったことがない利用者は、解体や分別、道具の使い方など知らない分野に触れたことで興味を持つ利用者が増えました。

A3.常に解体作業に関してチャレンジ精神があり、自信が付くことで作業時間の短縮を意識し、作業の効率化などの方法をに関心を持ち出しました。

A4.いろいろな形や種類の解体部品があるため、解体作業しながら自動車のどこの部品なのか、自動車にどのように使われているかなどの話を利用者同士で話されています。

A5.車の種類や、どこに使われているかなど興味は尽きないようです。特に外国の車の部品が出てくると話が盛り上がったりしています。部品の相場にも利用者によっては気になるようです。

声 – 希望や目標 –

Q3.利用者は、解体作業を通じて、将来に対する希望や目標が持てるようになりましたか?

A1.達成感や自信を得ることで、一般就労への思いが強くなったように感じます。

A2.解体作業を通じて、自分は「これは出来るんだ!」と自信を持ち、今まで話す機会の無かった利用者ともコミュニケーションを取ることが出来ています。その影響もあって、自立やステップアップへの目標が持てています。

A3.就労支援A型事業所で訓練することで、人間関係の構築(上下関係)やコミュニケーション能力を養うことで自信が付き一般就労を目指している。

A4.ステップアップを望む利用者もおり、一般就労に基づいた仕事や分解できるものを増やしたい、といった積極的な意見を面接時に聞くことが増えています。

声 -生活や人間関係-

Q2.解体作業を通じて、利用者の生活や人間関係に変化はありましたか?

A1.解体作業を覚えてからは、利用者同士でのコミュニケーションが一段と増えました。

A2.分からない所や難しい所などを利用者同士で教えあったりとコミュニケーショが増えています。また、作業内容に報連相を取り入れながら、一般就労に近づけた訓練を行うことが出来ています。

A3.新しいことや自分が決めた目標への達成感、作業工程について利用者同士の意見交換などのコミュニケーションや協調性が生まれてきたことで仕事以外でも話す機会が増え心理的にも落ち着いている利用者が増えました。(協調性とは、集団に設定されている目標を達成するために、他人と協力できる能力)

A4.分からなかった解体作業の工程を習うことで「ありがとう」の言葉が出るようになりました。

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声 – 自信 –

Q1.解体作業を始めてから、利用者の能力や自信について変化がありますか?

A1.最初、職員から見て作業は”厳しいかな”と思われる方でも、解体作業に慣れ、出来るようになりました。その過程を見ていく中で、利用者の表情や心が穏やかになっていくことが見て取れて嬉しく感じます。

A2.解体作業が1人で出来るようになってからは、”他の利用者に教える”という行動が見られたので自信に繋がっていると感じます。

A3.ほとんどの利用者が初めて挑戦する作業ですが、約2週間ほどで慣れ出来るようになることで、不安や心配もなくなり自信になっています。

A4.一人一人出来る能力に応じた作業を始めていき、利用者の声を聴いて苦手なところはサポートし、得意であれば少しステップアップした内容にしていくことで、自分の能力アップを把握できて自信にも繋がっています。

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初めまして。

就労支援事業の利用者の方や事業者の方と協力して、解体作業などの仕事の成果や意義を、社会にアピールすることができればと考えます。世間一般的には、障がい者の方の就労支援事業に対する認知度や理解度はまだまだ低いと感じます。障がい者の方がどのような仕事をしているのか、どのような困難や課題に直面しているのか、どのような支援が必要なのかなど、知らない人や関心がない人が多いのではないでしょうか。そのため、就労支援事業の利用者の方や事業者の方の声を広く発信し、社会に対話や共感を促すことが必要だと考えます。